ハチミツとクローバー

先日のスピッツ"群青"を聴きながら、そういえば"魔法のコトバ"は映画の主題歌だったなぁ、と思い出した。
予告編では "切ないぞ〜片思いだぞ〜青春だぞ〜スピッツだぞ〜" のイメージだったアレである。で、見る。

前半は、片思いだぞ〜青春だぞ〜 の流れで"若者はいいのお"と見る。おのずと、盛り上がりを予想して最後のスピッツで最高潮 を期待した。
のだが、後半盛り上がらなかった。エンディングの"魔法のコトバ"は、薄っぺらく流れていった。この曲は、こんなにツマラナイ曲だったっけ?。
どうやら、後半の始末のつけ方が気に入らなかったらしい。
青春の問題が展開された前半を収束させていく部分で、あまりにも型どおりでうわべだけのソレらしい道筋しか見せてくれなかったのである。アナタタチの欲望は何? アナタタチの本当に望むものはソウイウコトじゃないでしょう。ソレは本当の解決とは言わないでしょう。ソコから生じる問題にはどう向き合うの?
スピッツを聴くのは、さわやかな中にナマナマしいとてもオリジナルな欲望がむき出しで歌われているからである。原作ではどうなっているかは知らないが、少なくとも映画ではセツナサやザンコクさはペラペラとはがれ落ちていた。そういうものを排除した青春は、なまぬるい。