ストリングス

 あやつり人形で語る寓話の映画。

 神話的な、宗教的な、まあ言ってしまえばよくある物語。
 こんな寓話的な物語は、こうした「生身ではない」表現がいい。生身ではないから、演じる人間がどうしてもまとってしまう時代的な意味づけから自由で、だからこそ普遍的な意味を持つんだろうな。物語を擬似体験することで痛みを甘受する経験は必要だと思う。振り返ってみると、いつも味方はすべて救われる、などという物語は、私にとってはあんまり役に立たなかったな。

 http://www.stringsweb.net/p/index.asp

 人形劇といっても、ものすご〜く長いあやつり人形。その上、糸が絡まってるんだよなぁ〜。画面が糸だらけなんだよなぁ〜。
 私は、不器用で短気だから、糸が絡まっちゃったら、切っちゃうよなぁ〜。切っちゃうと、死んじゃうんだよなぁ。あんまり簡単に切っちゃいけないな。