ディボース ショウ

ディボース・ショウ [DVD]

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詐欺師に憧れるあたしとDrpの意見が一致したのは、「やっぱ 詐欺師は結婚詐欺師だよね」ということだった。結婚詐欺師といっても、最後まで相手を傷つけない幸せを運ぶ詐欺師。ってソレ詐欺師か?

国家機密に関わって命を落とすのは嫌だし、弱いものをだまくらかすなんて正義感が許さない。ダレかが不当に一方的に害を被る状況は、潔くない。つまりはカッコ悪い。が、暴ききれない社会的な巨悪に挑むだけの度量はない。

ジョージ・クルーニーキャサリン・ゼタ・ジョーンズは、弁護士と離婚慰謝料稼ぎ屋なんだけど、それはどちらも立派な詐欺師。だましあって裏切りあって、でも最後は和解する。なんでそんな不誠実さのあとでハッピーエンドなんだい、と疑っちゃいけない。お互いの力量がわかるからこそ信頼できるってもんだ。

しかしこの映画、あんまりカッコ良くなかったものだから、詐欺師に憧れることをやめようかと思ってしまった。もしや、そういう啓蒙映画だったのかっ? コーエン兄弟