けんかえれじい
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 2002/11/22
- メディア: DVD
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つい先日も 少年事件に関する記事で、同級生だかなんかの高校生の「けんかはしてもいいけど 人は殺しちゃいけないのに」というコメントを読んで、床に広げた新聞に向って「そうだっ」と叫んでいたところである。
理屈で納得できなくったって、言語化して理解できなくったって、人に説明できなくったって、人を殺しちゃいけないんである。
感情をうまく伝達できなかったら、語彙が少なかったり身振り手振り表情が乏しかったりしても伝えたいことがあって、そういう技術が追いつかなかったら技術を磨けばいいだけで、それがおぼつかない若者時代には、けんかすればいい。
というわけで、けんかえれじい。
硬派なのに女の子を好きになっちゃった → ウッキー → けんかして発散
岡山から会津に転校しちゃった → 異文化ストレス → けんかしてコミュニケーション
相手と一緒にこえだめに落っこちたところで、ひとは死なない。
痛快で爽快な物語。
が、終盤転調するのは、「けんかはしてもいいけど、人は殺しちゃいけない」という健全な空気が戦争へと迎う時勢でゆがんでいくからで、”戦争はおっきなけんかなんかじゃない”不気味さが漂ってくる。
あー、健全にけんかが強くなりたい ( なんか違うか? )