徳川将軍家十五代のカルテ
- 作者: 篠田達明
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/05/16
- メディア: 新書
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徳川15代将軍の病歴・死因もさることながら、周辺人物の事柄が面白い。
水戸光圀が、そうとう頑固者だからそうとう痛くて苦しんだはずなのにやせ我慢をして強がって死んでいった、とか、春日局は明智光秀の家来の娘でおちのびて紆余曲折途中旦那の愛人を刺し殺して京に出たところで「高札」で将軍家乳母募集を見て江戸に下った、とか。
春日局は求人案内の貼り紙を見て履歴書を書いて応募したのか。
いいぞ、春日局。
フツーな話をすると徳川将軍家があれだけ続いたのは三河武士たちが、人物重視ではなく地縁・血縁などの順序を守ったからだ、ということがしみじみわかる。それを望むか否か、や、良いか悪いか、は別問題として、長く続けるには重要な事柄。