女の子のための現代アート入門

ピンクの表紙。
そりゃ、若い女子がちょっと個性的にお洒落をがんばって、わかんないけれども、洒落た感じの美術館に行って、わかんないんだけどなんかこういう雰囲気好き、私はやっぱりみんなと騒いでいるよりこっちの方が好き・・ なんて空気で、手に取りたくなるような本。

女の子のための現代アート入門―MOTコレクションを中心に

女の子のための現代アート入門―MOTコレクションを中心に

まさに、そのターゲットにジャスト。

だから、ポイントを的確に突き止めた解説はしていない。意味を確定したりしない。

あなたが惹かれたものはこんなふうなものなのよ、とさらりと話しかけている。

"あ、そういうコトなんだ〜"

ちょっと言葉で説明してもらって、女の子たちは少し安心する。

で、
その先は自分で考えるのよ、自分で歩いていくのよ、と。
ふうん〜、で引き返すのもアリ。もっと自分で踏み込んで行くのもアリ。
元「女の子」は、その辺の気分をよくわかっている。

だから、気分が「女の子」のための、入門書なのである。