尾張春風伝

清水義範尾張徳川宗春の物語を書いた小説。

名古屋に対する複雑な心情は、宗春を通して著者が感じていることでもあるんだろう。

尾張春風伝〈上〉 (幻冬舎文庫)

尾張春風伝〈上〉 (幻冬舎文庫)

宗春を持ち上げるでもなくけなすでもなく、彼のしたことは成功だったかもしれないし失敗だったかもしれない、という距離感。

カンフル剤ってのは弊害も多いからね。

物語の後半に、河村たかしのご先祖様が登場するのも楽しい。