ザ・マジックアワー
映画に対する愛。
映画っていろんな面があって、スリルがあるもの・人生の意味を考えるもの・人間の複雑さが身に凍みるもの・楽しいもの・刺激的なもの・芸術的なイマジネーションにあふれているもの、いろんな側面がある。
大傑作は、すべてとは言わなくてもそれらの要素の複数を含んでいるもので、けれどもそんな作品はめったに存在していなくて。
古い時代の映画には、笑ったりドキドキしたりして、ちっぽけな人間って愛すべき存在で人生って捨てたもんじゃないな、という愛しさがあるものが、あった。傑作ではなくても、佳作。
映画に対する、愛。
オープニングシーンの構図からして、映画に対するオマージュ。
だから、この作品は、傑作でなくてもいいんである。
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ささやかな愛は、アキ・カウリスマキのラヴィ・ド・ボエームみたいなものにも見えた。
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