9割がよくある病気

世間話をするのが上手ではないので、勢い人の話を聞く機会が多い。で、自分のネタっていうのはおよそ一般受けしそうもないので、仕入れた世間話を別の機会にわらしべ長者のように、”こんなこと聞きましたよ”と使いまわしている。
個人情報云々が気にかかるものの、おばちゃんたちの会話の中では、「親戚の近所の人がね〜」とか「町内の人の婿さんの実家がねぇ〜」とか、知り合いの知り合いの知り合いの〜という匿名なんだか個人情報なんだかわからない出所のネタがぐるぐるぐるぐる回っているのが潤滑油なんである。

すると、ホントに病気に詳しくなる。
「あー、それ どこどこのだれだれさん(テキトー)もそうだって言っとったがね!」「あそこの病院いいらしいよ」「それはまあ病気とつきあっとくしかないわ」「はよ、病院いかんといかんわ」
どっかかんかに、前例者がいるんである。

お医者さんもそんなことを感じたらしい。
新聞に載りそうな難病以外は、9割方コトの重大さの大小にかかわらずよくある病気なんだそうだ。
だから、これくらいの病例についての基礎知識を持っていれば、判断対応ができますよ、という本。
家庭の医学をめくるよりも、簡単で当たる確率は高い。