肖像写真

ナダール、ザンダー、アヴェトン、という3人の活動と作品を紹介した新書。

肖像写真―時代のまなざし (岩波新書)

肖像写真―時代のまなざし (岩波新書)

すみませんっ。多木浩二の解説をろくに聞かずに、ただ写真と写真家の活動記録を読みながら写真を見て自分勝手に楽しんでいました。
もおう、ナダールのアレクサンドル・デュマの写真。見た瞬間に声を出して笑っちゃうくらい、デュマ。ボードレールは若い方の写真掲載。しみじみ見るとしみじみボードレール。当時の芸術家の作品と印象が一致する。
ザンダーは、対象の人々を見ているザンダーを意識させるような作品。痛みや優しさがあったかいね。
すると、アヴェトンは一番芸術家の目玉で写真を撮った人。人間を撮っているというよりも、人間の形をした芯を撮っている。
時代のまなざし について読むよりも写真に気を取られてしまいました。(相当申し訳なく思っているらしい、自分)