おてんばば女将の祗園昔ばなし

お茶屋の養女になって、後に一度閉じた店をまた再開させた女将の聞き取り本。
この人は祇園だけではなくて養母の旦那の名古屋の家で過ごすことも多くそこの影響を受けたらしく、他の女将たちの本よりも下世話というかざっくばらんというか、率直というか、庶民っぽい生活感がある。(普通女将として育つと、買い物なんぞしないらしいが、名古屋では下町の八百屋とかで買い物をしてたらしい)

おてんばば女将の祗園昔ばなし

おてんばば女将の祗園昔ばなし

ホント祇園って、男性の影がないね。この本にも書かれていたように、女の子が生まれると喜ぶ 空気。女将としての跡継ぎとして養女を迎えることも多い。単性生殖文化地域みたいだ。おまけに、血のつながりよりも、祇園の風土の中で育て上げることが重視されている。
文化人類学とか社会学からの考察本はないのかな?