言語学者が政治家を丸裸にする

私は、アジテーターという種類の人は嫌いだが、芸人は好きだ。この微妙な違いが、星野仙一は嫌いだが、小泉純一郎は好きだ、ということにつながる。
この際、野球選手としてどうだ、とか、政治家としてどうだ、ということは、問題外である。

言語学者が政治家を丸裸にする

言語学者が政治家を丸裸にする

小泉純一郎。文節が短い。語尾のバリエーションが豊富。公的・私的のコトバのモードのスイッチングが巧み。相手に問いかけ、疑問形を使うことで、聞いている者が自分で考えたかのような錯覚に陥る。おまけに、聞き手を巻き込む演説の構成が上手い。
一方、安部君は・・・。かわいそうだから、やめておこう。

政策がどうだ、ということとは別に、何か緊急事態が起こったときに、"いかに納得させてくれるか"を、人々は、嗅ぎ分けるのだと思う。宇宙人が襲来してきたときにどちらが有効か、というあたりが、小泉純一郎の人気だったんじゃないだろうか。