高遠に桜を撮りに行く

 思い立って、高遠まで桜を見に行った。見に行くというのか、写真を撮りに行った。7時前に出かけて、高遠に着いたのが1時ごろ(伊那から高遠までで2時間近くかかった! 普通なら20分)。高遠城址公園の中で、ホントは馬刺しを食べたかったんだけれども、牛串を頼み、待っている間に「生っぽい肉がいいよね〜、血をたらしてるライオンみたいで〜」と楽しい会話をおねーさんとしておにーさんに引かれたりした。で、1時間くらいふらついて、帰り、伊那で佃煮屋さんに寄って、蜂の子の缶詰を買い、いなごの佃煮を一匹食べさせてもらった。

 さて、目的は、写真である。
 数ヶ月前に、ひょんなことから、古いオリンパスの一眼レフをもらった。OM−2である。望遠レンズもストロボももらった。もらっちゃっていいんだろうか。
 なんたって、私は、ものすごく写真が下手なのだ!
 (そこはくれた人に何度も念を押した)
 なのに、私はカメラが好きなんだ。そして、ごくごく最近、私は、写真を撮ることが好きなわけではなくて、カメラフェチなんだ、ということを自覚した。と告白したら、EOS使いの友人に「いまさら気がついたの?」とさらりと笑われた。
 写真が下手でもカメラが好きなので使ってみたい。
 と、もらったOM−2と、ちょっと前に、そうコンタックスが製造中止になった時に急いで中古で買ったコンタックスのコンパクトTVSを持って、高遠に出かけたのである。う〜ん、撮影旅行〜

 あ〜 なんて感触がいいんだろう。OM−2。シャッターを切るときの音と重さ。手巻きの乾いた音。ファインダーで見える景色。ひとつひとつの部品の機械ちっくな面持ち。
 ああぁぁぁ。とうっとりとしているだけで、OM−2とTVSと両方合わせて5枚くらいしか、シャッターを押さなかった・・・。

 そして、2枚だけケータイSH903iTVで撮った写真は、近景(バーコード用)のままで遠景を撮ってしまったために、ボケボケで、桜なのか桜餅なのかわからない景色になってしまたった。

 私は、このまま写真を撮り続けて、いいのだろうか??