NANA

 映画が始まって登場人物がしゃべりはじめたとき、どうしてくれようか、と思った。セリフなしで映画を作ってくれ、と思った。が、そういうことにはじきに慣れるもので、とりあえず「中島美嘉、骨細いじゃんっ」とか「宮崎あおいもかわいいじゃん」とか結構ニタニタしながら楽しんでいた。

 そこそこ仕上がりの企画モノを、そこそこ楽しめるようになるんだから、年をとるのもいいもんだ。DVDが出たら買うか、などと考えるあたり、あたしもずいぶんオヤジになったもんだと、しみじみとする。

 しかし実のところ、中島美嘉のすっぴんバスタブシーンとか、かっこつけている中で弱いところが見えるあたりは、結構いい具合に漂っている。画面もキレイでいいんじゃないかい?

 ふと、ジーナ・ガーションがやってくれるととっても素敵だ と「バウンド」の彼女に目が輝いてしまう私は思い立ち、でも彼女は華奢じゃないぞ、とヘラヘラしながら検索していたら、

バウンド [DVD]

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「2000年オーウェン・ウィルソンジーナ・ガーション結婚」という記事をいくつか発見。そして「日本ではそういうことになっているがウソ」という記事もいくつか発見。ウソだとしても、オーウェン・ウィルソンが旦那であるNANAなんてのは、ついでにベン・スティラーとかジャッキー・チェンなんかがくっついて連想されてしまって、最後にはズーランダー

ズーランダー [DVD]

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とかスタスキー&ハッチ

スタスキー & ハッチ 特別版 [DVD]

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になってしまうとどうも気が抜けるので、歩き姿が若干だらしなくても中島美嘉でいいか、というあたりに落ち着くのである。