一宮たなばた寄席

 たなばた祭り中、幼稚園のお堂で開催。レトロなちいさな雰囲気が○。

 復帰直後。「七段目」も「高津の富」もよかったぞなもし。あとからあとから思い出す。以前中日ホールの米朝一門会で小米朝で見た七段目は、いかにも若いすちゃらかぼんぼん旦那でそれはそれで楽しかったが、吉朝になるとぐいっとあたりが見渡すことができてよい。舞台に出てきた姿も雰囲気があってよし。いや、病み上がりだから影が浮世離れな様子でゆらいでいただけなのか?

 喬太郎。好きなんである、この人。女性の表現なんかどうにもこっぱずかしいところがあってこそばゆくなるんだが、スカして人をくった様子がいい。「牡丹灯篭」「夜の慣用句」。キワドく突っ走る笑いを狭い空間で聞くスリル!。笑っている自分をも笑い飛ばして塵になれ〜。



林家正蔵 襲名公演 8月27日

 こぶ平は落語ができるのか? というデバガメ根性で名古屋金山市民会館。

  • 前座・・きくちゃんの息子 きくお。ソツナシ。
  • 小朝・・小朝はいったい、何がしたいんだ? 上手いけど。
  • 木久蔵・・きくちゃんのようなヨタロ〜キャラは貴重である。
  • いっ平・・こぶ平よりもきくおよりも、いっ平の将来が不安だ。痛々しかった。大丈夫なのか? 間の取り方はズレるし、笑いのセンスは何十年と古いし(そのくせ普遍的じゃない)、リズムはないし、自覚もなさそう・・。どう生き残る?
  • 新 正蔵・・「子はかすがい」 まっとうにしゃべっていた。好みじゃないし、心底楽しめたわけではないが、不満を言うこともない。が、うまくまとめてある、と感じることは、決してホメ言葉にはならない。まあ、がんばってくれい。