Vive La Vida / Coldplay

誰が見てもステキだと認める人に魅かれるような気恥ずかしさは、確かにある。
ここまで完璧に作り上げられたら、逆に簡単に屈したくなくなることがある。

でも、屈せざるを得ない。
ということも、あるもんだ。

毎朝歩きながら、広小路通りがパリの大地になっていた。自由の女神に率いられて、遠くに見える灯りをめざして進む。ドラクロワの絵の中を突き進んでいるように、ざくざくと歩いていた。
もちろん、私は、ナポレオンでもなく、自由の女神でもなく、小さな民衆のひとり。