匂いの人類学
小説のような本だった。
匂いというものは、とても個人的な体験であって、どうしても私小説のような物語になる一面があるんだと思う。
常に引用される、プルーストのマドレーヌのように、記憶や気持ちや空気を喚起させる。
- 作者: エイヴリーギルバート,勅使河原まゆみ
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2009/07/24
- メディア: 単行本
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日本人は、匂いとセクシーさの関連が希薄になりやすい。
日本人にとって、セクシーな香りというのは、どんな香りなんだろう。
そういえば、どこでだったか、源氏物語の匂宮の匂いはワキガとかの香りだったんじゃないか、というような説を見た。それもアリかもよ、と思う。