裁くための練習帳

「裁く」ための練習帳―裁判員の必読本

「裁く」ための練習帳―裁判員の必読本

裁判員制度に向けて、疑問点を弁護士に聞いてみました、という本。
カテゴリーごとに、事例と判例をあげて簡単に解説。
背景や刑法、考慮されたポイントを説明。

日弁連裁判員制度の講演会を聞きに行って、実際に裁判員になるとかかるプレッシャーは想像を超えると思った。
弁護士さんたちの寸劇(よく出来ていた!)を見て、「客席の皆さんは、有罪にしますか無罪にしますか」と挙手した時には、普段ニュースを見ながら、あーだこーだと勝手なことを無責任にしゃべっているのとは違う意識や考えや気持ちが出てきて、びっくりした。

実際のことがらではないうえに、誰も本当に刑を受けることにはならない場面ですら、ドキドキするのだから、実際に事件に関係する人たちが実在する中で、自らの判断を下しそれが影響力を持つということは、大きなこと。

だからこそ、感情だけではない根拠が欲しくなるかもしれない。