オタクに未来はあるのか

著者の二人は、オタクを自認しているものの、距離感が全く違う。
森永卓郎は、無邪気な趣味。日常生活から離れたところで息抜きで楽しんでいて、好きだから好き。
岡田斗司夫は、オタクである自分にアイデンティティを置いている。決して譲れない揺らいではいけない精神的な部分をソコに負っている。

この二人の存在の違いが、オタクの両極にあるような気がする。
そして、この二人の真ん中くらいに位置する自意識の持ち主は、オタクであることとか関係ないという無邪気さに徹することも、オタクだから凄いんだという自負を抱くこともできずに、なんとなく気恥ずかしくて、「え〜 オタク〜 ちょっとな〜 そういうレッテル貼られるとやだな〜」というポジションにつくような気がする。