カラオケ化する世界

 カラオケが普及していく世界各国の現状を描写。

カラオケ化する世界

カラオケ化する世界

 自分でも未消化なので中途半端な感想なんだが、外国のこうしたルポものと比べると、日本の新書などで展開されるこうしたテーマの本は、どうも焦点がボケるというか構成がゆるいというか視点が定まっていないというか、とっちらかっているというか、そんな印象がある。思いつきで「こうなんですよ〜こうなんですよ〜と並べて(しゃべって)、最後にチラリとそれらしき結論を2-3文入れて終わり」な本が多い。
 外国本は、結論を押し付けるのではなく、描写していく中に主張が浮き上がってくることがある。
 まぁ、翻訳されて出版されるまでに選別されてくるから、って理由はもっとも多いにアリ。

 要するに、カラオケが広まっていく中で世界の都市の問題点や特性が浮かび上がる良い本だってことだ。