神は妄想である

"笑い"とは、極上の知的な営みであることを実感。
モンティパイソンの偉大さを改めてかみ締めながら読み進めていると、ドーキンス先生はちゃんとモンティパイソンを引用してくれる。も〜う、先生も好きなんじゃんっ。

痛快。

神は妄想である―宗教との決別

神は妄想である―宗教との決別

科学と宗教の矛盾、教会の教えと科学的な答えの矛盾に悩みに悩んで科学者であることをやめてしまう葛藤などは、キリスト教的文化ではない日本で育った私などはいまひとつ実感できない。

そんな矛盾が表面化しがちな土壌の中で、悩んで科学者をやめちゃった人とか無駄な論争とかに ドーキンス先生が、"あーもぅ うるさいなぁ  忙しいからこんなことやってるヒマなんてないんだけど、ずっとうっとうしいのもイヤだから、まとめて説明してやるよっ"とまくしたてているような姿が目に浮かぶ。
科学者仲間から、"そんなにムキになると逆効果ですよ"と忠告されても、"自分は元々争いごとや面倒なことなんか嫌いな温厚な人間なんだよ、仕方なく答えているだけじゃん"と言うあたり、ものすごくわかりやすい。

内容の検証も良い本なんですよ。
いや〜楽しかった。