読みにくい名前はなぜ増えたか
この夏、小学生を対象としたちょっとしたイベントに関わった。名簿をながめていて、その名前の突拍子もなさが想像を遥かに超えている事実に愕然とした。”フツーに読める”名前は1割弱じゃないか?
で、こんな本を読む。
- 作者: 佐藤稔
- 出版社/メーカー: 吉川弘文館
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: 単行本
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収穫。吉田兼好も本居宣長も、「ったく最近の名前は読みにくくて好き勝手に奇をてらったものが多くてけしからんっ」と語っているらしい。
はっはっはっ。いつの時代にもそういう規格外はいるものだ。
ただ、最近のそれは全体に占める割合が増加する一方というあたりがぎこちなさを生んでいるんだろうね。
さて、先のイベント名簿で、自身が読みにくい名前の親の子どもは実に読みやすくわかりやすい名前だったことに、なんだかホッとした。次の世代はまた反動で戻れば規格外だったということで済むだろうか。
本居宣長がいうように、”易しい文字でよく知られた読み方”が、いい。そのルールの中でいくらでも気持ちは込められるだろうに。ルールのない自由がいかに苦しいものか。