社会人のための読解力トレーニング

読書の醍醐味は、既成概念を崩してくれるところにある。その意味においては、この本は、見事に私の頭の中の世界観をガラガラドッシャンと崩してくれた。

社会人のための読解力トレーニング―正しく読めれば楽しく読める・理解できる

社会人のための読解力トレーニング―正しく読めれば楽しく読める・理解できる

これは、本当に"社会人のための"なのか?

なにしろ、文章がわからないときは、主語と述語を探しましょう。その探し方は・・・。とか、「この」と「どの」の違いに気をつけましょう。「この」と「どの」の違いは、「これら」との違いは・・・。とか、小説を読むときには、情景描写と心理描写の違いに気をつけましょう。情景描写と心理描写の違いとは・・・・。

メールやブログの普及で一億総ライター化している昨今、「読むこと」よりも「書くこと」のほうが身近で簡単なんだろう。
が、本当にコレが、"社会人"の一般像なんだろうか。
と思うと、私の目に映っていた社会の像が、崩れ落ちたのである。