社会人のための読解力トレーニング
読書の醍醐味は、既成概念を崩してくれるところにある。その意味においては、この本は、見事に私の頭の中の世界観をガラガラドッシャンと崩してくれた。
社会人のための読解力トレーニング―正しく読めれば楽しく読める・理解できる
- 作者: 後藤武士
- 出版社/メーカー: こう書房
- 発売日: 2007/04
- メディア: 単行本
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これは、本当に"社会人のための"なのか?
なにしろ、文章がわからないときは、主語と述語を探しましょう。その探し方は・・・。とか、「この」と「どの」の違いに気をつけましょう。「この」と「どの」の違いは、「これら」との違いは・・・。とか、小説を読むときには、情景描写と心理描写の違いに気をつけましょう。情景描写と心理描写の違いとは・・・・。
メールやブログの普及で一億総ライター化している昨今、「読むこと」よりも「書くこと」のほうが身近で簡単なんだろう。
が、本当にコレが、"社会人"の一般像なんだろうか。
と思うと、私の目に映っていた社会の像が、崩れ落ちたのである。