図版 快楽植物大全

いつもタイトルだけ見て読み始めて、初めて想像したものと現物とのギャップに気がつく。
最初は、快楽→楽しい→笑い茸とかラフレシアみたいに見た目が楽しい植物とかかな??

図説快楽植物大全

図説快楽植物大全

快楽とは、幻覚系のことだった。
たとえば、医学が進歩していない昔や、環境的に過酷な地域においては、神経系に作用する植物というものは、生活に根ざした人間の命を相対的にみてむしろ救う方向に作用する類のものであるわけで、それが、医学が進歩して技術が進歩して生きることにラクになった世界では、まったく別の意味を持ってしまう。ただ、医学で対応できない事柄や、自然環境は快適になっても精神環境が苛酷になった場合には、十分に効いているじゃないか、といわれれば、それはそういうことなのかもしれない。
なので、"快楽"というよりも、"苦しみを和らげる薬"的な印象を抱いてしまう。