芸協まつり in 名古屋 大須演芸場
12時前に大須に到着。ちょうど骨董市でにぎわう中、観音様にお参りをして昼食をとって行こうと思っていたら、すでに演芸場前に行列。なんと!。大須演芸場に行列とは!。お参りは省略できない(必須)が、昼食は省略して(任意)並ぶ。
行列に「まもなくで〜す」と気の抜けたあいさつに来たのは、後に桂花丸と判明。私もアレくらいすっとぼけた説明ができるようになりたい。目指すところが二ツ目とは・・・。いや人生の目標はコレくらいのほうがいい。素人だし。
1階はすでにほぼ埋まっていたので、受付で「二階はいいですかぁ?」とおばちゃんに聞くと(普段の大須は客がいないので二階は閉鎖 というかわざわざ昇らない)、背中を押して「はいはいあっちあっち」と、チケットもぎりをしていた歌若師匠(なにしろここは大須である)の隣を通して入れてくれた。二階いちばん乗り!。中央最前列だもんねっ。二階といっても、大須演芸場である。桟敷である。テキトーな畳と板敷きである。歩くとミシミシ音がする、いつ崩落するかわからない代物である。中消防署は、見逃してくれているのかこんなところまで見に来ないだけなのか。
2階にもかろうじてあるトイレに開始直前に行くと、またまた花丸が廊下(というほど広くはない)の洗面所にいた。なにしろ、ここは大須なんである。客席はすっかり知らない者同士なごんでいる。
- 瀧川鯉斗・・リアル"タイガー&ドラゴン"前座君には、地元友人たちが来ていた模様。若いってのはスゴイね。一週間で上手くなってるよ。身振りも声も大きくなって、のびのびしてる。大入りでノッていたっていうなら、それならそれでいいことだ。
- 桂花丸・・「宗論」をエキセントリックに突っ走っていた。テレビじゃ見られないようなネタは好きだ。バカバカしすぎていいぞ〜。やっぱり、私が目指すのは、ココか?
- 桂歌若・・「牛ほめ」 先週より楽しかったなぁ。
- 三遊亭とん馬・・「犬の目」 先週より合っている。目玉をくりぬいて犬の目と変えるなんていうシュールな話が「高津の富」みたいなフツーのシチュエーションより似合う。今回は、かっぽれを踊ってくれた。
- ぴろき・・クセになる〜。先週の陽昇といい、登場した瞬間にそこはかとない雰囲気に笑わざるを得ないってのは、重要。いまだに頭の中に「あっかるく よーきに いっきましょお」って歌が回っている。
- 三遊亭小遊三・・「替り目」 マクラは先週とほぼ同じ 。やっぱり酔っ払い話。いやぁ、愛すべき酔っ払い。明るいよねぇ、この人の話は。
- 桂歌春・・ほのぼの〜とゆっくり話を聞いているうちに、ペースに巻き込まれた。
- 昔昔亭桃太郎・・あのぉ、不思議な人っすね。こういうリズムの人がいるんだ。
- 松乃家扇鶴・・三味線つき音曲。落語家さんたちがときどき都都逸なんかをつらつらとつぶやくのに憧れている。長唄とか小唄とかそういう類のものがいいなぁと思うのは、私は自分のちゃらちゃらした声がキライなので、なおさらそういう人に憧れるんである。
- 桂歌丸・・「井戸の茶碗」。私のipodには、志の輔版井戸の茶碗が入っていて、そのあたふたしたくずやさんの情けない様子が好きなんだが、歌さんの 全員そろいもそろって堅物だけど抜けたところがある様子がこれまたイイ。
並んでいる間や、客席の中での周囲の人との雑談でも、「歌丸さんが見たい」意見が多かったし。これから年2回来てくれる(会長)って本当かなぁ〜。期待。