夢見る山 めざめの箱舟

 とりあえず、私は押井守の「甲殻機動隊」は好きなんである。それ以外は知らないけれども、アレは好きなんである。夢見る山についての酷評を耳にする中でも、それでもイイモノかもしれないという期待はあったんである。
 がしかし、私は、「甲殻機動隊」は好きでも、押井守フリークではないのである。

 すでに体験している気乗りしない3号を連れて入場。19時45分。
 
 困った。
 
 多分アニメ好きと思われる女の子2人が果敢にアリーナ中央に陣取っていたが、所在なさげでかわいそうで痛々しい。

 頭が思索的になっているときに体験するとまた違うイメージを感じるのかもしれない。しかし、ここは万博会場。アウトドアな装備で軽快に大地を踏みしめて明るく遠足中なんだ。いきなり気分は変わらない。

 行くのなら、ただ「めざめの箱舟」だけを目的に、体育の時間ではなく美術と哲学の時間な気分で、行くべき。それなら、また楽しめるかもしれない。(あくまでも、「かも」)。